宅地建物取引主任者試験合格者による、宅地建物取引主任者試験合格のためのサイト
<問題>
民法の規定によれば,制限能力者に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- 未成年者が法定代理人の同意を得ずにアパートを賃借する契約を締結した場合、賃貸借契約は無効である。
- 被保佐人が保佐人の同意を得ずに建物の増築工事を業者に請け負わせた場合、請負契約は無効である。
- 被保佐人が保佐人の同意を得ずに宅地を5年間賃貸する契約を締結した場合、この賃貸借契約は取り消すことができる。
- 成年被後見人が後見人の同意を得ずに別荘の贈与を受諾する意思表示をした場合、この意思表示は取り消すことができる。
<解説>
- 誤∵未成年者の法律行為は取消しうる場合があるにとどまる(5条2項)。無効となるわけではないので本肢は誤りとなる。
- 誤∵被保佐人の法律行為は取消しうる場合があるにとどまる(13条4項)。無効となるわけではないので本肢は誤りとなる。
- 誤∵5年間の宅地の賃貸借契約は、短期賃貸借にあたる(602条2号)。したがって、被保佐人であっても保佐人の同意なく有効にすることができる(13条1項9号)。したがって、取り消すことができないので、本肢は誤りとなる。
- 正∵9条
<正解>4
Copyright (C) 2005〜 宅地建物取引主任者試験研究会 All rights reserved